ブログ:年賀状制作

編集・テキスト
金巻未来

Translated by DeepL

アンカースターでは毎年、チーム全員で、年賀状を手作りしています。

2020年は、活版印刷に挑戦しました。昔ながらの活版印刷機を使うために、渋谷のレンタル工房を借りて、1枚ずつ丁寧に印刷しました。

2019年は、イノシシをモチーフにして、シルクスクリーンという方法で印刷をしています。網戸のようなスクリーンに絵の具をたらし、アートを転写しました。

そして昨年は、ステンシルという方法で、アンカースターのロゴを描きました。クリアファイルを星型に切り取り、スプレー塗装をふきかけています。

このように、アンカースターにとって、年賀状づくりは大切な恒例行事となっています。

そして、2022年は、「手記:空想エンジン」のカバー画像になった、虎のアートを制作しました。

それでは、この虎をどのように制作したのか、一部始終をご紹介します。

私たちはこれまで、様々な技法で年賀状をつくっています。
今年も同様に、まずは「どんな技法を使うか」を考えました。毎年、新しいやり方にチャレンジすることで、皆の知識や経験がアップデートされることも、年賀状づくりの醍醐味です。

「版を彫る”版画”はどうか」「かつて新聞を作る手段だった”活字”はどうか」と、様々なアイディアを話し合った結果、今年は”コラージュ”という技法に挑戦することになりました。コラージュは、好きな素材(紙、写真、モノ、植物、何でも)を、好きな形に切って、切ったものを一枚の台紙に貼っていく技法です。

そして、コラージュをするための素材は、アンカースターのデータサイエンティスト、黒柳がつくりました。黒柳は、趣味でAIアートを制作しており、素材をたくさんつくることができます。

(黒柳のAIアートについては、別の記事で詳しく説明させてください!)

虎にまつわるキーワードを元につくられたコラージュ素材

コラージュ素材を紙に印刷し、好きなモチーフや、使いたい色のある箇所を手でちぎったり、ハサミで切り取ったりします。そうして用意した素材を、みんなで一枚の台紙に貼り付けていきます。

台紙には、下絵になる大きな虎が必要です。大きな虎をA2サイズに印刷して、その上に、みんなが切り取ったコラージュ素材を貼っていきます。

いざ制作開始

この方法をチーム全員に丁寧に説明し、いざ、制作開始です。

まずは、印刷したコラージュ素材を、じっくり観察してみます。

使える素材を探している様子

「この部分、虎の耳に使えるかも」
「虎のシマは黒じゃなくて、あえて緑をつかったらオシャレかも」
「色よりも、まずは作風を決めよう」

早速、活発な意見がぶつかり合います。

ただ、やってみないことには始まりません。
各自が気になった素材を切り取り、下絵にのせてみることにしました。

早くも、顔はそれっぽい素材が選べました。すでに虎っぽい。
前あしには、蛇のような曲線が当てはまっていて、かっこいい。
でも、ボディは様々な色が混ざりあっていて、統一感がありません。

「やっぱりボディは虎っぽい色で統一したほうがいいね」
「もっと素材を細かく切ったほうがいいね」

実際にやってみることで、様々な改善点が見つかります。

また、素材を探す人、切る人、貼る人、全体を監督する人、と、自然に役割分担もされていきました。みんな大人です。

あれこれ言いながら、作業すること1時間。
「一度、お手本と照らし合わせて遠くから見てみよう」

「おおおおおー」

それらしい作品になりはじめ、希望が見えてきました。

そして、制作も終盤、虎のシマを入れるべきかどうかの議論が始まりました。
「やはり虎なので、シマは必要」
「いや、シマを入れると黒がしつこい」

引き続き、様々な意見が出てきます。

結果、素材の中に、枝のような部分を発見し、それを細く切り取って、控え目にボディに入れることに。かっこいいシマを作ることができました。完成です。

「めちゃくちゃかっこいい!」

大満足のアートができました。正直、ここまでうまくいくとは誰も思っていませんでした。

最後に、完成したアートを京都の工場でスキャンしデータ化、ハガキに印刷しました。こうして、無事に年賀状を完成させることができました。

何はともあれ、チームの創作力を集結させて、一つのアート作品に仕上げるのは、至難の技でした。ただ、素直な意見を伝えあうことで、全員が納得のいく作品となりました。

来年も、乞うご期待!

 

[番外編] 事前準備も入念に

最高の結果を求めるため、必ず緻密なロケハンと入念な事前準備に時間をかける私たち。今回ももちろん「本当にAIが作った素材でコラージュなんてできるのか」を、あらかじめ実験します。

大切なパートナー様に送られる年賀状が、ただの大人のお遊び工作になってしまわないようにしないといけません。

虎の写真に素材を切り貼りしてみた試作品

「台紙は大きな写真にすればいいんだ」
「素材は細かく切ればいいんだ」
「写真の色に近い素材を探せばいいんだ」

色々なアイディアを試してみることで、数々の発見がありました。実際に、みんなで集まって制作している様子を、事前に想像することができました。

異なる試みとして、下絵に一切とらわれず、素材を自由に組み合わせてみた試作品

「下絵に正確に色を合わせるだけだと、ただのつまらない作業になる」
「みんなの創作力を発揮してほしいから、色は特に指示しないことにしよう」
「作風をみんなで決めたら、あとは自由にさせよう」

今回も、事前の準備の中に、大切な発見がたくさんありました。

ロケハン、ほんとに大事。

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