私たちのこと。

東京の、小さなチームです。
この十年間、計画していなかったものを、ずっと作り続けてきました。

はじめる前に。

Anchorstarが何をしているかを説明するのに、だいたい三十分かかります。短くしようとも試みました。スライドも作りました。一枚にまとめようともしました。どれもうまくいきませんでした。

だからここでは、ただ正直に書いてみようと思います。何かひとつでも、あなたの心に届くものがあれば嬉しいです。

児玉太郎といいます。2015年にAnchorstarを始めました。それ以前は、Yahoo! Japanに約十年、Facebookに五年いました。Facebookでは、日本法人の最初の社員でした。仕事は、グローバルなプラットフォームを日本市場に持ち込むことでした。

その経験を通じて、予想していなかったことを学びました。もっとも意味のある瞬間は、まったく異なる二つの世界が出会ったとき——どちらの側も、何が起きているのかまだ完全にはわからない、あの瞬間に生まれます。そして、何かがつながる。小さな火花が散る。日本語で言えば「そういうことか」——あの感覚です。

私たちが大切にしているのは、その火花です。

私たちがやっていること。

一番シンプルに言うと——日本の組織と世界の間に、勢いを生み出す手助けをしています。

グローバルな企業が日本を理解するための手助けをすることもあります。日本はとても面白い市場ですが、外から読み解くのはとても難しい。日本の企業が国境を越え、知らなかったことを知るための手助けをすることもあります。そして最近は、自分たちのプログラムも作り始めています。たとえばAnchorstar Englishは、英語学校ではありません。自分の言葉で、自分の話を伝える力を育てるコミュニケーション研修です。

仕事はさまざまな形をとってきました。ブルックリンの独立系ブランドスタジオ・Gretelと講談社をつなぎ、112年の歴史で初めての全社リブランディングを一緒に進めました。ニューヨークの手描きミューラルの会社・Colossal Mediaとともに、「進撃の巨人」の巨大なミューラルをニューヨークの街に描きました。KickstarterとVia Transportationの日本進出を支援し、General Assemblyとともにデジタルスキル研修の可能性を探りました。コペンハーゲンの戦略コンサルティング会社・ReD Associatesとは、文化とビジネスが交わるプロジェクトで密に協働してきました。そして最近は、Too Good To Goの日本進出を支援しています。食を大切にし、無駄を嫌い、ものごとをきちんとやろうとするこの国に、彼らの思想はよく合うと思っています。

こういう話は、まだまだあります。

私たちはよく海外に行きます。本当によく。新しい人に会い、新しいものを発見し、視野を広げるために。日本のパートナーを連れていくこともよくあります。カリフォルニアの海岸線をレンタカーで長時間ドライブすることもあれば、初めて会う学生たちとランチをすることもあります。グローバルなCEOサミットの会場の後ろの席に、静かに座っていることもあります。いつも面白い。そしてもっと大切なことに、必ず何かを学びます。後に日本での実際の決断につながった会話の多くは、長い一日の終わりに、ピザを食べながら、その日見たことを話し合っているときに生まれました。

東京に初めてやってくる海外のチームのための共有ワークスペースも運営しています。小さなビデオスタジオも作りました。ニュースレターも書いています。そして毎年、異なる印刷技法を使った年賀状を作ります。好奇心に、理由はいつも必要ではないと思っているから。

いろんなことをやっているように聞こえるかもしれません。実際そうです。でも、すべてをつなぐ一本の糸があります。私たちはいつも同じ問いから始めます——見慣れた場所に、見慣れないものを持ち込んだら、何が起きるだろう?

なぜ日本か。なぜ今か。

日本は世界第四位の経済大国です。世界でも屈指の目の肥えた消費者、細部にこだわる職人、そして——なんと言えばいいか——美しいほど頑固な企業文化があります。信頼は、ここではゆっくり育ちます。関係がすべてです。速くやることより、きちんとやることが大切にされます。

外から見ると、壁のように感じられるかもしれません。私たちにとって、それこそが面白いところです。

日本は今、大切な局面にいると思っています。長い間内向きだった日本の組織が、少しずつ世界と向き合う準備ができてきています。日本らしさを捨てるのではなく、その強みをもっと大きな舞台に持っていくことで。そのためには、両側を理解できる誰かが必要です。翻訳者ではなく、文化を、意図を、可能性を「通訳」できる人が。

私たちはそこにいます。いつも快適なわけではありません。でも、必ず何かが生まれます。

一緒に仕事をするということ。

決まったサービスメニューはありません。関わってきたすべての仕事が、違う形をしてきました。二つの異なる世界が出会うとき、毎回違うものが生まれるからです。でも、仕事のしかたについて、少しお伝えできることがあります。

「あなたのために」ではなく、「あなたと一緒に」。
ブリーフを送って待つような代理店ではありません。同じ部屋で、一緒に考えます。ときには問い自体を変えることもあります。

あいだにある空間を、大切にします。
文化と文化のあいだでは、ものごとは簡単に消えてしまいます——細かいニュアンス、本当の意図、温度感。私たちはその空間に生きています。片方にとって大切なことが、もう片方に届いたときも大切なままでいられるよう、丁寧に仕事をします。

小さいチームです——今のところは。
約二十人のチームには、日本人と外国人、英語話者と日本語話者、元コンサルタントと元編集者、戦略家とコーチがいます。全員が全員と話します。あなたと、実際に仕事をしている人との間に、距離はありません。

長い目で考えます。
私たちの大切なパートナーシップのいくつかは、一杯のコーヒーから始まりました。すぐに結果を出すためにできているわけではありません。時間をかけて育つ関係のために、私たちはいます。

このページを読んでいる方へ。

私たちの仕事の多くは、お互いが知っていて信頼している誰かの紹介から始まります。紹介ベースで動いてきましたし、これからもそうありたいと思っています。

でも、紹介もどこかで始まらなければならないことも、わかっています。日本市場を本気で考えている企業・組織、あるいは世界と仕事をしたい日本の組織で、何か合いそうだと感じていただけたなら、ぜひ話しましょう。

私たちとうまくいくパートナーには、共通することがあります。自分たちが何を作っているかを知っていること。日本への本物の好奇心があること。良い関係には時間がかかることを理解していること。これまでの仕事はブランディング、市場参入、教育、食、企業戦略、クリエイティブ制作と多岐にわたりますが、すべてに共通していたことがあります——どちらか一方だけでは、できなかった何かをやろうとしていた、ということです。

私たちのことを知っている方に繋いでもらえるなら、それが一番です。そうでなくても、Contactページからご連絡いただけます。

最後に、ひとつだけ。

私たちのビジョンはEnvision More——今目の前にあるものより、もっと先を見て、もっと大きく想像し続けること。そしてミッションはMomentum for Progress——前に踏み出すたびに、見慣れないものと出会うたびに、それは前進です。まだそう感じられなくても。

十年経った今も、まだ新しい火花を探しています。あなたとも、いくつか見つけられたら嬉しいです。

東京から、感謝を込めて。

児玉太郎

Founder & CEO, Anchorstar Inc.